PRESIDENT BLOG

フクール
社長ブログ

ITで地域と企業を元気にする会社、株式会社フクールの福崎です。 役にたつ情報・・・・も少しはあるかもしれませんが(笑)、だいたいが他愛もない事だと思います! もし、良かったら読んでください。

株式会社フクールの社長ブログです
CRM・SFAクラウド

Salesforceの障害に関して思うこと

Salesforceの障害が発生した。Salesforceを使ったシステムにログイン出来ない(アクセス出来ない)問題が、世界的に発生した。

日本時間午前6時に発生した障害は、午前11時にほぼ解決した。
多くの企業で利用されており、また、今はワクチン接種の予約システムなんかでも利用されている為、大きな混乱を巻き起こす結果になった。

当社もパートナーとして情報を集めたり、お客様へ連絡をして、お詫びと状況の説明をしていました。

この障害をキッカケにクラウドに対する危惧やセールスフォース自体に対する懸念の声が多くなっている報道を見受けるし、事実、そのような心配はもっともだと感じている。

私自身も2004年にSalesforceに出会って、まずは利用者として、その後はパートナー企業として関わっているがこんな事案は初めての体験。

まさか、Salesforceが?というのが正直な感想。けど事実、障害が起きた。

ただ一方で、やはりクラウドの利便性やSaaSサービスのスピード感はこの時代に確実に必要なものになっている。だから、Salesforceをはじめとしたクラウドサービスを使うことはこれからも推進していきたいし、この流れは不可逆的だと思う。

そうであるならば、今回、Salesforceの障害事案を通して、私達が考えなければいけないのは、「このようなことは起きる」ということだと思う。

情報セキュリティの世界では、「リスクをゼロには出来ない」という概念が一般化している。リスクを顕在化させ、それらに対策をして、それでも排除出来ないリスクは許容する。

当社では、「Salesforceは絶対に障害を起こさない」という考え方が根付いていて、実際に起きた時のことを想定出来ていなかった。

今回のような事案が起きた際、まずは最低限何をするべきか?を考えるキッカケになった。

今回は、お客様への連絡にスピード感を欠いた。
連絡先が分からなかったという事実。

けど、他のシステムには連絡先もあるし、担当者が全員で話をすればメールや携帯電話のアドレス帳の履歴、販売管理システムの情報などを持ち寄って、何でも出来た。

このような事態を想定していなかったので、動きが鈍かった。この障害も一時的なものだろうとタカを括った。

クラウド時代、このようなことは起きる。だから少なくとも初動を考えておこう。

これが今回の障害を通して、学んだことだ。

最後に、ご迷惑をおかけしましたお客様におかれまして、大変申し訳ございませんでした。