PRESIDENT BLOG

フクール
社長ブログ

ITで地域と企業を元気にする会社、株式会社フクールの福崎です。 役にたつ情報・・・・も少しはあるかもしれませんが(笑)、だいたいが他愛もない事だと思います! もし、良かったら読んでください。

株式会社フクールの社長ブログです
NEWフクール社長のひとり言

買って始まり、使って勝負

大学生と社会人の最初。古着や音楽が大好きだったから、東京は楽しかった。下北沢や高円寺、吉祥寺といったサブカルチャーの集積地は庭のように遊んでいたし、思い出や思い入れがいっぱい。30年近く経った今も、あの頃は特別な期間だったと思うし、街の光景や賑わい、そして匂いなんかを思い出すと楽しい気持ちになる。ただ、どっぷりと浸かっていたそういった街だけではなく、いわゆる"若者"の期間に東京に住んでいたから、渋谷や新宿のような「ザ・東京!」みたいな街にも多少なりとも思い入れがある。実際、大学は渋谷だったし、住んでいたところの最寄駅は新宿が終点だった。しかも、なんとなく"笑えない思い出"があるのもそういった街だったりする。笑
そんな渋谷に百貨店(いわゆるデパート)が二つあった。正直、若い頃の私にとって、デパートというものに縁があったとは言えないけど、渋谷の街を象徴する建物として存在していたことは確か。待ち合わせや行きたい場所への経路を確認するためには大切な場所。特に東急東横店は駅直結のデパートだから、渋谷に行くだけでそれなりにタッチする場所だった。
そんな二つのシンボリックなデパート。渋谷の再開発にともなって東急東横店が2020年3月に、そして今月末をもって西武渋谷店が閉店する。思い入れは特にないとはいえ、大きな存在感を放っていた場所。東急東横店が閉店した以降、出張などで渋谷を訪れると、「ここはどこだ?」と一瞬思っていたりもしたけど、この1年、2年でも大きく変わるということだと思う。寂しいという感情もないけど、都市化の象徴「東京」が止まらないことに思うことはある。
ただ、そんな西武渋谷店の閉店に伴って素敵な物語が産まれている。今月に入って、一風変わった広告が渋谷の街に登場した。その広告のキャッチコピーは「感謝を、西武渋谷店に。東急百貨店に、エールを。」というもの。西武渋谷店の閉店をカウントダウンに合わせて両社が協力して作ったもの。おそらく最初で最後の共同広告だと思う。
元々、渋谷という街は東急という会社が開発した街だった。渋谷だけではなく、20世紀の街は鉄道会社が大きな影響を持っていた。小田急は新宿だし、西武は池袋。その大きな駅発着店にして賑やかにすることで、各沿線に人が住み暮らすという構図。だから、各沿線はなんとなく雰囲気が似ている。先の東横線は、渋谷と横浜を結ぶ電車。代官山、二子玉川、田園都市などの街が代表的で、少しセレブな感じがする。1927年の開通、そして1930年代にはもう東急百貨店を作って、一気に東横線は人気沿線になった。
そんな東急のお膝元である渋谷に、池袋が拠点の西武百貨店が1968年に乗り込んできた。以来、百貨店、生活雑貨店、若い女性向けファッションビル、劇場と、どちらかがそういった機能を作ったら、後からもう一方がそういった機能を作る。この両社の競争が渋谷という街の発展を加速させ、日本を代表する街となっていったと思う。私も生活雑貨を買う時に、東急ハンズに行ってからロフトに行って、またハンズに戻って・・・などを繰り返していたことを思い出す。小さいことだけど、知らず知らずに彼らの競争の中で踊らされていたことを今知る。笑
そんな競争が繰り返された結果、軍配は東急に上がった。渋谷の開発だけが要因ではないけど、西武グループ自体の力が弱まっていく一方、東急の力は大きくなっていく。渋谷の今の再開発も東急がリードしていて、もはや『東急の渋谷』は覆らない。そんな背景の西武百貨店の閉店。勝者と敗者の構図に見えていた。
ただ、西武百貨店の閉店について東急の堀江社長が「西武百貨店には心から感謝をしている。東急だけでは今日の渋谷の多様性や繁栄はなかった」と語っていた。その言葉が影響したのかどうかは分からないけど、先の広告はそれを象徴している。「感謝を、西武渋谷店に。東急百貨店に、エールを。」これからも渋谷の中心であり続ける東急を西武が応援し、これまで自身を成長させてくれた西武に感謝をする。すごく素敵な物語に感じる。
ライバルと競合は似て非なるものだと感じる。当社に競合はたくさんいる。これからどんどんどんどん競合は増えていく。けど、ライバルってどこなんだろう?「ライバルは自分自身」とカッコつけて言ってみることも出来るし、実際はそういった側面もある。けど、本当の意味でのライバルはどこなんだ・・・・良い会社になろうと共に頑張っている経営者仲間の企業かもしれないなと思う。実際の"商い"の面では競合がいて、もちろん彼らではないけど、"良い会社づくり"や"良い地域づくり""良い人財づくり"と考えたら、彼らがライバルかもしれない。東急と西武のように互いを高め合う存在というと彼らだと思う。社長として、一所懸命の姿が私を駆り立ててくれていると思う。そんなライバルが居てくれることに本当に感謝だ。これからも、地域やお客様、自社の発展が統合された三方善の経営を追求していきたい。ただ、その三方善を目指すうえで競合に負けている訳にはいかない・・・


今日は月に一回の学習会の日。先ほどの経営者仲間に加え、学習会の講師の先生とランチを食べた。その経営者仲間の一人にNさんがいる。彼は二週間に一回、KOTELOに来て、私とおしゃべりをする仲。社長になったばかりの存在として、本当に一所懸命向き合って頑張っている仲間。そんなNさんが先生に質問した。「今度、メインバンクに紹介された人事評価制度を導入しようと思うけど、どう思いますか?」というもの。Nさん自身も社長になったばかりで社員をちゃんと評価をしたいけど、やり方が分からないから銀行の話を聞いた。けど、人を「成果を上げるための機能」としてしか見ていない、どこか機械的な仕組みに若干の違和感があったんだと思う。先生も「Nさんが何を評価したいか、どんな会社を目指すのかに照らし合わせて考えたら良いんじゃないですか?」と肯定も否定もせず、示唆を与えていた。それを横目に経営者仲間のMさんが言葉を発する。「銀行はその人事評価制度を売ることが目的で、Nさんの会社が良い会社になることを目的としていませんから」と。Mさん自身もそのような経験もあるし、今のセールスフォースも地元銀行に勧められて導入している。「彼ら(銀行)は人事評価(もしくはセールスフォースと置き換えても良い)の専門家じゃないので、売ってしまえばあとは何もしませんよ」「その後は専門家のコンサルにサポートしてもらってください」とだけ言ってくる。そんな商売をしている。
私たちは違う。私たちは「買って始まり、使って勝負」だ。最近、言っていなかったかもしれないけど、私たちはこれだ。買ってもらうことは物語の始まりに過ぎない。私たちの勝負は買って頂いた後だ。それが私たちのミッションであり、バリューだ。そして、それらをするための大義がある。ビジョンがある。だから、絶対に私たちから買ってもらわなければならない。競合に負けたら、「使って勝負」がない。『「使って勝負」がない』は私たち目線の話。お客様からしたら、「良くならない」未来が待っているということ。だから、絶対に、私たちから買ってもらわなければならない。
「セキュリティ診断を銀行の紹介でやられていた。」「他社からUTMを入れられていて」・・・色んなことを社員から聞く。その都度、「悔しい」「もっと行動を早くしていれば・・・」「担当者以外に会っていれば・・・」「経営者ともっとグリップを強くしていれば・・・」と省みることをしている。それはそれで大切なこと。けど、もっと考えなければいけないのはMさんの言葉だ。「銀行はその人事評価制度を売ることが目的で、Nさんの会社が良い会社になることを目的としていませんから」。我々は「その向こうへ」いくんだ。お客様の未来をよくするために「売っている」んだ。存在意義が違う。このことをもっともっともっともっと意識しないといけない。「ビジネスとしてやっている奴らに俺たちが負けたら、世の中に良い会社は増えない」ということを考えなければいけない。負けたらダメな理由はそこにある。


今週、ニセコと立山を拠点としているアーティストの方がKOTELOにこられた。ニセコは日本有数のスキーリゾート地だったけど、もはや日本人が入れる場所ではないという。外国人を誘致しまくって、今は外国人しかいない。だから、何もかもが高い。ニセコに住んでいる日本人が「高くてニセコのスキー場に行けない」という現実が起きている。「ビジネス」が勝ち続けたらこうなる。そんな未来にはしないということが、私たちに課せられた使命なんだと思う。
明日から、武者修行の十周年記念登山。若士(中学生)や若手社員とまた一緒に山に登ることができる。彼らは未来だ。彼らのために勇気を持って挑んだ武者修行が10年の月日を重ねた。けど、まだ10年だ。10年で何も変わっていない。まだまだだ。明日の朝も早いのに、盛り上がって書き過ぎた笑。早く寝よう。
あ、日曜は「企業交流リレーマラソン」だ!これも実は私がはじめた物語笑。出場する社員の皆んな、頑張って!フクールの看板を背負って、元気に明るく走り抜けてください!怪我なくね!
それぞれの週末。それぞれが良い時間になることを祈って眠りにつきます。笑