株式会社田村製作所 様

お客様の声を大切に、「モノ作り」を通して、「こと作り」を。

株式会社田村製作所様では、既存システムとしてファイルメーカーをご使用されています。
今回、既存システムのファイルメーカーがありながら、後から導入していただいた「Salesforce」の導入の背景や活用方法などを、田村社長にお伺いしました。

ーいつ頃、導入をご検討されましたか？
社内システムとして生産管理のために利用しているファイルメーカーが、クラウドシステムに移行できないかと思い、Salesforceを検討し始めました。

－導入前に直面していた課題は、どのようなものでしたか？
ファイルメーカーは自分で開発をしていたので、1人しか管理ができていない状況にリスクを感じていました。また、開発や構築に時間が取られ、本来行いたいマネージメントまで手が回らないこともありました。
ファイルメーカーは、ソフトを購入し、自社サーバーで動かす必要があるので、サーバーのOSとファイルメーカーのバージョンが上がるにつれ、その都度費用がかかる点も課題として感じていました。定期的にサーバーの入れ替えで一気に100万円単位の費用がかかり、これもなんとかしたいと常々思っていました。

－なぜ、フクールから導入されたのですか？
サポートがしっかりしているので、「こういうことを行いたい！」と伝えると、Salesforceではどう構築すれば最善なのかを考えて、やりたいことがSalesforceで出来るように実現してくれます。親身になって考えてくれるので、フクールさんにお任せしました。

－導入して良かった点を教えてください。
ファイルメーカーでは、一つ一つの案件の詳細や、進捗を管理していますが、全体的な集計ができにくい状態でした。例えば、案件1つの粗利金額はわかっていましたが、年間を通してお客様ごとに粗利金額を集計したり粗利率を計算することができず、感覚として何となくしか分かっていませんでした。ファイルメーカーのデータをSalesforceに入れることで、全体の状況が俯瞰的にわかるようになりました。粗利についてもそうですが、納期が遅れたかどうかの「納期厳守率」や、製品の作り直しが必要だった「再製作」について案件全体を分析しています。
ファイルメーカーで分析まで行おうとすると、再構築が必要でコストが膨大にかかるので、ファイルメーカーの弱いところをSalesforceで補っています。データベースをしっかり揃え、そのデータをSalesforceで表現出来ることで、初めて社員のみんなにも会社の状況を伝えられます。
みんなで現状をしっかりと把握し、改善活動を行い、取り組みを行った結果もSalesforceで管理して行きたいです。社内の品質を高めてより一層お客様に喜ばれるような仕事を行なっていきたいです。

ー導入して大きな変化はありますか？
顧客情報・修理情報をすべてSalesforceで一元管理し、修理事業で得た貴重なノウハウを次のものづくりに生かしています。
修理事業の本格稼働に向け、「修理カルテ」として、電話やメールでの問い合わせをSalesforceに入力しています。ホームページからの問い合わせに関しては、依頼内容が自動でSalesforceに入るように連携し、すべての修理依頼の状況や実績の管理がSalesforceで出来ています。

ー今後の展開を教えて下さい。
修理が最終的にお客様の声に繋がるところまで一気通貫して行いたいです。修理とお客様の声をデータベース化し、Salesforceで傾向分析をする事で、ニーズを知ることができれば嬉しいです。
また、本業は製品を一から作る事なので、お客様のニーズを製品開発に生かしていきたいです。
お客様のことを深く理解し、「モノ作り」を通して、「こと作り」に繋げたいです。そして、理念でもある、お客様の利き手を作って支えていく姿を実現していきたいです。

私たちは、油圧シリンダを専門に取り扱う技術者集団です。
様々な産業機械や設備に使用される油圧シリンダは、機械をスムーズかつ正確に作動させるために欠かせない部品です。
お客様の「手」として動く油圧シリンダを、高いクオリティで提供するのはもちろん、引き渡し後に作業する方が安全に組み立てられるよう、当社では形状から仕上げまで徹底的にこだわっています。
油圧シリンダの設計を中心に、当社が目指すものづくりをさらに発展させていきます。

田村製作所様はFileMakerからの情報を取り込んで業務実績・修理履歴をグラフで視覚的に確認したり、Box（クラウドストレージ）やPhoneAppli（名刺管理アプリ）も連携させてSalesforceをご活用されていらっしゃいます。
クラウドサービスの利点を生かして、これからも柔軟にカスタマイズしながらお客様情報をSalesforceで一元管理できるようにサポートしていきます。

　　　株式会社フクール
　　　カスタマーサクセスチーム　　市沢 忍

導入事例一覧